「鼻がずっとつまっている」「頬のあたりがズキズキ痛む」
そんな症状が、実は歯が原因の病気「歯性上顎洞炎」の可能性があることをご存じでしょうか?
「歯性上顎洞炎」はう蝕や歯周病など口の中の感染が原因で副鼻腔(上顎洞)に炎症が広がる病気です(俗称で蓄膿症とも言われます)。
歯性上顎洞炎の特徴として
・片側だけの鼻づまり・鼻水
・頬や奥歯の痛み
・口臭や膿のにおい
・頭痛や目の下の鈍い圧迫感
などが典型的で、風邪や通常の副鼻腔炎と異なり「片側だけ」で起こることが多いのがポイントです。
私たちの上の奥歯(特に第一・第二大臼歯)の根は、上顎洞という空洞のすぐ近くにあります。う蝕がひどくなって根の先に膿がたまったり、歯周病で骨が溶けたりすると、細菌がこの空洞に広がってしまいます。
これが「歯性上顎洞炎」の始まりです。
治療法としては基本的には「原因歯の治療」が最優先です。
・根管治療(歯の神経の治療)
・抜歯(保存困難な場合)
・抗菌薬の投与
・必要に応じて耳鼻科との連携(内視鏡手術など)

今回の症例では左上7の歯肉縁下にう蝕があり、「左上や顔がすっきりしない」症状がありました。CT撮影をしたところ、歯性上顎洞炎の状態でした。レントゲンではわからない情報も、CTなら詳細に確認できます。
原因歯左上7の抜歯により、1ヶ月ほどで違和感は消退しました。
長引く鼻炎や、頬の痛みを「副鼻腔炎」と思って耳鼻科で治療しても、原因が歯であればなかなか治らないことがあります。もしも上記のような症状に心当たりがあれば、歯科でのレントゲン・CT検査もおすすめします。
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まるも歯科は日本歯周病学会歯周病認定医在籍。岡山大学で専門的に学んだ知識・経験を活かし、歯を保存する治療(根の治療や歯周病治療など)に努めます。
通常の根の治療が困難な歯に対しても、専門的な根の手術(歯根端切除術・意図的再植術)に精力的に取り組んでいます。
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※厚生労働省 医療広告ガイドラインに沿うための記述
すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います

